大恐慌のさなかの1930年、経済学者のジョン・メイナード・ケインズは「孫の世代の経済的可能性」という講演の中で、今日の私たちにとって大変興味深い、ある予言をした。「百年後、一日に3時間働けば十分に生きていける社会がやってくるだろう」─そして、いまこの記事を読んでいる貴方は、ケインズの予測した百年後の世界を生きながら、おそらく毎日8時間以上を労働に投入している。
表面的に言えば、ケインズのこの予言は「大外れ」としか言いようがない。が、本当にそうなのか。たとえば、こうは考えられないだろうか?
すなわち「ケインズの予測は実現した。私たちが社会を営んでいくために必要な仕事=エッセンシャルワークはすでに一日3時間も働けば十分にまかなうことができる。残りの仕事は、社会に何らかの価値も意味ももたらすことのない『無用の仕事』をやっているにすぎない」と。
そして、この仮説に対して「その通りだ、私たちの大半は、価値も意味も生み出すことのないブルシット・ジョブ=クソどうでもいい仕事になっている」と指摘しているのが本書である。実に強烈なタイトルだが、著者はロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで人類学を教えていたど真ん中のアカデミーキャリアの持ち主。本書そのものも極めて重厚な社会学研究書となっている。グレーバーが指摘する問題は私たちの社会にとって極めて深刻なものだ。そのエッセンスを抜粋しよう。
「膨大な数の人間が、本当は必要ないと内心考えている業務の遂行に、その就業時間の全てを費やしている。(中略)こうした状況によってもたらされる道徳的・精神的な被害は深刻なものだ。それは、私たちの集団的な魂を毀損している傷なのである。(12ページ)」
問題視するのは「ブルシット・ジョブの多さ」だけではない
著者が問題視するのは「ブルシット・ジョブの多さ」だけではない。より本質的な問題は、ブルシット・ジョブの多くが世間では専門職として敬われ、往々にして高収入であるのに対し、社会に絶対に必要なエッセンシャルワークの多くがその真逆であるということだ。本書では投資銀行、広告代理店、税理士などの具体例を挙げ、「もらっている報酬の数十倍の社会的価値を破壊している」と指摘する。
このような状況は、どうすれば改善できるのだろうか? 著者は「自分の仕事は誰も気づいていない問題を指摘することで、問題解決のための処方箋を提案することではない」と慎重に断ったうえで、「普遍的ベーシック・インカムの導入しかない」とまとめている。つまり「労働と報酬を切り離す」ことで、労働本来がもたらす楽しみややりがいに応じ、人が職業を選ぶ社会に転換させることを提案しているのだ。問題指摘も刺激的なら解決策の内容もシビれる。一読を強く勧めたい。
オワタ(^^)
客の来ない店の店番とかいらんだろ
>>3
そんなこと言ってないわ
2次請け3次請け
中抜き
派遣業
>>3
店番なんかペッパーくん置いとけばいいのにな
こんな適当な予測で経済学者なれるんなら俺もなれるわ
↓フリーターが一言
竹中BIだと無理だろ、むしろ死ぬ
忙しい奴にはさらに仕事が集中してパンクするまでコキ使われる
一日に三時間しか仕事が無く飯も食えない社会がやってくるが正解だろ
この100年間、仕事が減ったことは一度もないぞ
経済学という学問は極めて不完全な学問である
なぜなら前提となる人間の定義が間違っているから
日本の人口は5000万人でいい。
銀行は多すぎて統合された。電機メーカーも統合やら売却やらされた。
次は自動車産業だ。
産業界もタイトにすれば内需で賄える。江戸時代はそうしていた。
>>11
エネルギーや食料を確保する外貨が足りなくて
自転車と手作業の国まで落ちる
>>11
1000万でいい
>>20
1000万人だと自律的な戦争ができない。
前の戦争のように300万人死んだら、7000万人しか残らない。これはチト無理。
>>39
x 7000万人
○ 700万人
>>11
なら江戸時代のように電気ガス水道無し、学校も医療も福祉も一切なしで良いな、
観光に来た外国人が気の毒に思ってチョコレートを投げてくれるだろう
>>11
グローバル社会と昔を一緒に考えることはできない。
>>11
まずお前がメシと漬物だけで暮らしてみろ
どうでもいい仕事の為に往復3時間移動
経済学者の仕事はクソどうでもいい
今の会社、IT化が凄いんだけど
なのに何故かやることがどんどん増える一方なんだよね。
要するに今までやらなくても済んだことまで全部やらせようとするわけよ。
社長の社内ブログみたいのを必ず全員チェックしろだとか
作業を全部やったかいちいちチェックつけろだとか
アホかと思う。
>>47
道具に振り回されてるよくあるやつね。
一方日本は1日20時間以上働いても生きられない社会になるのであった
大家業してる
うん、確かに2、3時間しか仕事してないな
週2の仕事で十分生きていける社会にならんかな
ヒマ過ぎて人類は滅ぶ
>>132
暇な奴なんて大していないぞ
特にコロナになってから生きるのも大変になるほどひどくなってるのが増えているのが現実
暇で生きていける社会はまだまだ遠い理想
昭和の御代に「マルクス主義労働者同盟」ってのが
これを謳って参議院選挙に出てた
あのケインズも認めてるなら間違いではないぞ
今回の自民党の大目玉の政策か
自民党がBIやらなくても、次の政権は必ず公約にするな
年収30万の時代に突入だなw
世界で一斉に始めたら話も変わりそうだけど
過激な競争社会がある一方だとね
まあやってる方も
どうでもいいことばっかやらされるわ、と思ってるしな
子供いないのはちゃんと対応してるってことだな
時間短縮できる装置なり機械なりできても普及したらそれプラス何かをするのが当たり前になるから永遠に仕事が減らない
無限中抜き吸血乞食システムの輩が全力で阻止するだろうな
もう金は腐るほどあるから時間がほしいな
この世界の労働は何らかの形で全てが悪魔と繋がっている
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